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2012年1月27日金曜日

雪山装備 その1

モンベル・カジタックス LXB-12
自分の雪山装備について。
まずはアイゼン。別名クランポン。


写真のは老舗メーカーのカジタックスがモンベルに吸収されてから発売されたLXB-12。
固定テープがモンベル・カジタックスのダブルネーム、12本歯タイプで踵がクリップタイプのモデル。
取り付ける登山靴の踵部分に「コバ」といわれる凹みがあって、そこにクリップを引っ掛けて固定します。

12月の谷川岳で2回、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-154020.html
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-154044.html
12月の富士山で2回、計4回使用。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-155769.html
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-156492.html
少し磨耗してるけどツルッツルでカッチカチなブルーアイスとかに遭遇することもないのでまだ研がなくても大丈夫そう。

谷川岳も富士山も前回の時期はまだ岩が露出している部分があっていわゆるミックス状態だったけど岩の上でもがっつりグリップするのには驚いた。
ほかのアイゼンを使ったことはないけど、たかが12本の鉄の歯が岩でこんなにグリップするものとは想像を超えてた。

雪面だけでなく岩場でも登山靴のソールよりはるかに優れてる。
でも腰下重量が増える分当然疲れる。
富士山の8合目より上の硬い雪面ではキュウキュウ音をたててアイゼンが地面に張り付く感じがたまらなく気持ちよかった。
音が鳴って張り付くのは雪面より気温(アイゼンも含む)のほうが温度が低く、接した瞬間に雪面がアイゼンに凍りつくから?
よくわからないけどキンキンに冷えたガリガリ君に舌が張り付く例でいうと舌が雪面、ガリガリ君がアイゼンとなる気がする。
逆かもしれないけど当日は気温がマイナス25~30℃未満だったのでそんな気がする。
よくわからない。

ピッケル。 別名アイスアックス、山の武器 岳(タケ)
PETZL スノーウォーカー 60cm
写真のモデルはタイプB。主に歩行補助用として使用するもので滑落防止に役立ちます。
ピッケルには他にタイプTというテクニカル向けのがあって登攀とかアイスクライミングに使用する物です。より短く、湾曲しててもっと武器っぽくてかっこいいです。
柄の部分の黒い樹脂は購入後に自分で付けたものです。
オーム電気製の熱収縮チューブで通常はドライヤーの熱風で収縮させるけど家庭用ドライヤーだと効率が悪いので灯油ファンヒーターにかざして一気にやった。
これまで岩の隙間に突っ込んだりけっこうハードに使用してるけどまだ破れたり裂けたりする兆候はないです。
今の自分のスタイルだと柄の部分を持って使うことは殆どなく、何となくいじってみたかったのでやってます。
カスタマイズするなら柄の部分ではなく歯の部分(写真でスリングが巻いてある部分)にビニールテープなどを巻いくのが普通です。
歩行時に持つ部分なので金属の冷えが手に伝わりにくくするために。

スコップ(スノーショベル)
ブラックダイヤモンド ディプロイ3
かなり小さくコンパクトで使用時には柄を伸ばせるようになってます。
雪山でテントを設営する際、整地後、床の雪をブロック状に切り出してテントの周りに積み上げて防風壁を作ったり、雪洞を掘ったりするのに使用するのが一般的です。
いずれにしても主に雪山で夜を明かすときに使うので、日帰りばかりしてる自分は購入後1度も使ったことが無い。
雪山でのスコップ使用自体、高校山岳部時代の訓練?で一度使っただけ。
12月17日の冬富士登頂のときは万が一のためにと思ってツエルトなどと一緒にこのスコップを担いだけど幸い使用することはなかった。
というかあの時期の富士の積雪状態では5合目くらいまで下らないと持ってても意味がなさそう。

もっと積雪があり、ツエルトではなくテントを担いでいたら中継小屋あたりで使ったかも。
あの時は不摂生で運動不足な体で氷点下25~30℃前後の中、16時間の行動になったので下山中はほんとに精神がおかしくなるほどきつかった。
止まりたいけど止まったら寒すぎて死んでしまうので動き続けるしかないみたいな。

装備とは関係ないけど極限になると些細なことにイラつくことを知りました。
ちょっとつまづいただけでも手に持ってるピッケルを全力で投げ放ちたくなるくらいイラつく。

けっこう長くなったので続きはまた後にします。

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