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2012年8月23日木曜日

チャリ旅2012夏 DAY2 伊豆半島一周

前日のケツの故障を抱えて地獄の2日目。


前日はケツの痛みであまり寝れず、ギリギリ10:00にチェックアウト。
行動開始前にまずは今日の宿を確保。

伊豆半島を一周すると沼津-熱海間で約200km。
ケツの故障を考えるとキツイ。
が、盆真っ盛り(8月16日)だけに空いてる宿が殆どないし、そもそも三島から左回りした場合、少なくとも下田辺りまで行かないと宿なんて殆ど無い。
(旅館とか民宿はぽつぽつあるけど気楽にいけるビジネスホテルがあるほどの都市が全く無い)

考えた挙句、というか宿が確保できる範囲で最も近い伊東に予約。下田は空きが無かった。
遠いけど仕方ない。
チェックインが明け方になっても困ることもないしと割り切って、11:00頃になって出発。
今思えばもっと早く出発するべきだった。

まずはまだ祭り中っぽい三島の市街を抜けて、

駿河湾へ。

伊豆半島は国道136号から離れた駿河湾岸の県道17号が一番楽しい。
大瀬も戸田もこの地域。

やっぱり今来てよかった。
もう本当に夏が終わりそうな空。

駿河湾越しに富士山が見えたり、

いい感じの入江が多い。

ケツを労わりつつ景色を眺めながらゆっくり進む。
が、今までバイクや車で何度も通った道も、自転車だとアップダウンが激しすぎてかなりキツイ。
いい感じの入江とか見ると水際まで行きたくなるがたいてい、わき道を100mくらいとか下らないといけない。
バイク、車なら一瞬だけど自転車だと一旦下ったら当然また登り返さないといけない。
そう考えるとカブくらいがこいう旅には一番合ってるのかななんて思う。
モンキーとかゴリラもいいけど積載量も考えるとやっぱりカブっぽい。

前日の箱根越えと違って伊豆は自転車より圧倒的にバイクのほうが多い。
てか伊豆半島では自転車は10台未満くらいしか見なかった気がする。

とか考えながら山ほどの入江を一つ一つ抜けていく。

入江には漁村だけじゃなく農村なんかもあったり。

旅人岬を通ったり。

半島を南下するにつれ、より起伏が激しく険しい道のりになり、

休憩が多くなる。

日も傾いてきたし、なんかヤバイ感じだなと思ってると土産屋の人に伊東までの迂回路(石廊崎をショートカットする道とかいくつか)を勧められるものの、海沿いを一周する目的なのでとか言って頑なに拒否したり。

しかしヤバイ。
どんどん暗く、険しくなっていくし今までより圧倒的に人の気配が無くなっていく。

遂に日没を迎え、ここからは頭にヘッドライト付けて走る。
が、この辺りで宿までまだ100km近く残ってる。

ここからは真っ暗になるので殆ど写真なし。
ここまで南下してくると車も少なく完全な闇。
バイクや車で通ってたときは気づかなかったけど自転車で走ってみれば海沿いの道というよりは完全に山岳路。

自分の貧弱なライト以外に全く光が無いので手前数メートルまで微かに浮かび上がるセンターラインとガードレールの反射板?くらいしか見えない。
当然路面なんて殆ど見えてないので小さな小石を踏んだりアスファルトの穴に突っ込んだり、ケツへのダメージが加速する。

たまに遠くから波の音が聞こえると、下は海だなと思うもののどこを見ても漆黒の闇。
闇の恐ろしさを完全になめてた。

5分に1度くらい車が通ると明るくて嬉しい。
けどこんな山奥(といっても海のすぐわき)の闇の中、自転車がいること自体違和感アリアリなので車はみな驚くほど急減速する。
きっと幽霊か人間か確認してるんだろうと感じる。
そう思うと笑えてくると同時になにやってんだオレ的なむなしさがこみ上げてきたり。

しかも途中、自分からほんの数メートルくらいの距離から"ブヒーッ"と、強烈な鳴き声を浴びせられ心臓が止まりそうになる。
動物の鳴き声にもいろいろ種類があるだろうけどあれは完全な威嚇だ。
道路わきの森の中からだったし真っ暗なのでその姿は見てないけどブヒーというくらいだからきっと猪だったと思う。
無音でゆらゆらと近づいてくる光が恐ろしく、至近距離まで来たところでたまらずわめいたんだと思うけどこっちはもっと驚いた。

これ以降、漕ぐペースが速くなる。
が、致命的なケツの故障を抱えたままなのでそれほどペースも上がらない。

それでも必死に漕ぎ続けて石廊崎への分岐へ到着。
予定通り海沿いへ行くかショートカットしてしまうか少し迷ったもののケツも限界だしこれ以上恐ろしい闇には入っていきたくないので甘んじてショートカット。
景色も見えない闇の中を走ってもただの苦行だ。
やっぱりもっと朝早く出発すべきだった。

ここからはわりと民家がちらほらな感じでほっとする。
たまにはこんなに明るい場所もある。

ここで今日の宿までの距離を確認したらあと54km。
うなだれる。
ケツが本当の限界に達してしまったのでここからは立ち漕ぎonlyで進む。

が、海岸を迂回したから今までの険しいアップダウンから開放され、わりと平坦な道で意外と早く下田に到着。
今までの道のりがウソのように人が多い。
ほっとする反面、ちょっと違和感。
もしも装備にシュラフカバーを加えてたら間違いなく道の駅で野宿したなとか考えながら頑張って先へ進む。
下田からは一気に交通量が増える。
少し前まではたまに車が通ると明るくて嬉しかったのが、ここからは車が多すぎてむしろ恐ろしい。

もう立ち漕ぎ続きで足もヤバイ感じになってきて明るい場所があれば迷わず休憩する。
この頃はもう30分間隔くらい。

そしてA.M.01:30。 遂に、伊東駅前に到着。

ケツも足も手も限界。
日に焼けて鼻の皮が剥けてた。今シーズン2度目。
シャワーがケツだけでなく日焼け跡にも沁みる。

ということでDAY2のログ。
走行時間:15時間34分 (累計:28時間07分/2日間)
走行距離:180.00km (累計:305.99km/2日間)
また1日の最長走行距離を更新した。
けど石廊崎と川奈付近はショートカットしたので200km/1日の大台は超えなかった。

DAY3につづく。


DAY1 箱根越え
DAY3 休息日(伊東~熱海)
DAY4 湘南
DAY5 三浦半島一周~完結

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